私たちが生きる3つの世界

この「私たちが生きる3つの世界」という作品で、著者エルネスト・バロン氏は、内面の私たちの姿を深く掘り下げて見せてくれている。自己認識心理学を通して、私たちの心理の現実を発見し、人生の意味をより理解するためである。

 この本は、社会的にも人道的にも不満や失望が蔓延するこの厳しい物質主義の時代において、心理的、社会的にどのように生きるべきかを教える、真の実践的な手引書と言える

第1部で、著者は、人の物理的および人間的な部分を表す形(物質)の世界について、ひいては日常生活について説明している。この世界では、人格が、その性格、癖や習慣、アイデンティティー、価値、イメージ等と共に表現されている。様々な章を通して、著者は、嘘、俗で粗野な言葉遣い、露出主義等、現代に見られ、私たちをより害している悪癖について分析している。

第2部で、著者は、人間の潜在意識および無意識という心理の領域である、潜在の世界について説明している。この世界には、様々なトラウマやフォビア(恐怖症)、コンプレックスが存在し、これらが私たちの人生や人間関係に影響している。

そして第3部で著者は、あらゆる人間の最も深い領域である、心理の深層の世界について分析している。この世界は闇の面と光の面、という二重の特徴を持つ。様々な章を通して、エゴの多様性や心理の欠点等のテーマについて研究し、多くの場合本人も知らないこの部分について明らかにしている。

本の最後に、著者は自己発見の作業に役立ついくつかのカギを渡している。それは、真の幸福と自由を得るための瞑想や、印象の変化、心理の欠点をなくす技術、等である。

Más en esta categoría:

言葉、普遍の生命の源 »