抜粋 タオ・ティエン
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は、古代の遥かなる中国文化の伝説の地へと私達を連れていき、その深遠なる叡智に入り込み、実践的かつ現実的な形でその教えを生きるよう私達をいざないます。.
「中国の伝統は、本質的に人道主義的であるものの、決して自然をおろそかにしなかった。というのも、人間の至高の理想は天との統合を達成した者であり、それが人間-神聖な性質の表れの最も高い形とされていたからだ。」
「アジアでは、龍は常に縁起の良い、幸運や富を象徴する生き物と考えられてきた。だが龍を特徴づけるのはそれだけでなく、同じく叡智や力、大胆さ、健康、調和を象徴している。また古代中国では、宝の番人であり、常にとりわけ武術の象徴とされていた。」
「古代中国の人々が用いた数字学には、8の数字もあり、これは企てるもの全てに繁栄と幸運が訪れる兆しである。この数字も、既に述べた三皇五帝と関係がある。また同じように、無限のシンボルだと言われ、同時に数字の8に該当する神秘的な結び目とも関連している。」
「中国医学を実践する人々は、気が精神、感情、マインドおよび肉体のバランスを整えると、非常によく知っている。また様々な調査によれば、生じるいかなる不調も、結局は陰陽の不均衡の結果として現れることが確認されている。」
「決定的に孔子の偉大な活動は、当時の中国社会の道徳や倫理的な原則の基礎を築くのに、はかり知れないほど貴重であった。これに、まさに基本的な側面である道教の精神的な教育を加えるなら、道教とその内面的な大いなる恩恵のお蔭で、たくさんの形で私達を捕らえている人間的な束縛からの解放を得られると気付く。」
「要するに、道教においては、解消されていない負の感情は、有害なものとなったのだ。だが、それらの感情が悪いとか罪深いということではなく、それらが人生や周囲にもたらす不均衡ゆえに、そうなるのである。ゆえに中国医学においては、病気の主な原因は感情的な調和の欠如にあると常に言われた。」
「竹は、傑出した道教の象徴の一つであるが、また同時にこの上ない柔軟性、耐性、極端なしなやかさの象徴でもある。老子は、私達が竹のようであるべきだと教えている。なぜならそうあることで、私達は不朽となり得るためだ。というのも竹はしなり、大きくたわむことはあっても、不思議なことに非常に折れにくいからだ。」
「これより、老子が2500年以上前にこの世に来て以来、なぜその偉大な使命が、考えない哲学、直観の発育、神秘的な天上の分野により向けられていたのかをもっとよく理解できる。これに対し孔子は、より人間的美徳や道徳、倫理、あらゆる種類の行動規範の原則の方に携わった。」
「実際のところ、驚くべき不思議な道徳経は、物質界と精神界、内的な情報と外的な情報の間に存在する扉もしくは中間の空間だと述べなければならない。要するに、私達がマインドをなくし、そうしてこの上ない勇気をもって、至高なる入り口-橋の向こう側へ渡るために不可欠な接点なのだ。」
「それが、道-タオを見出すに至るために常に存在した必要条件であり、これは疑いなく内面作業であり、またそれをとりまくあらゆる心理的なエゴの病に働きかけることだ。」
「中国の道教の伝統において、瞑想は、マインドがいかに考えるか、自分は感情をどのように感じ取っているのかにたえず注意を向ける状態であり、同じくまた絶え間ない肉体のリラックスでもある。一日中私達と共にあるべき安定し継続する規律であり、日々の用事の中で散発的に行うプラクティスではない。」
「実際、タオの現実とは、存在するものと存在しないもの全てである。そして存在するあらゆる定義されていないものもしくはあいまいさは、混乱の原因となる。というのも、始まり-起源と結果-結論を逸脱するからだ。それゆえ、タオは原因のない原因、存在する万物の始まりであり終わりであるが、混乱でも不調和でもなく、解明であり整理-調和だと常に言われたのだ。」