目覚めさせるべきダイヤモンド

内面の成長を絶えず捜し求めて、作家エルネスト・バロン氏は、この「目覚めさせるべきダイヤモンド」という素晴らしい作品で、人間の内面における最も崇高な部分であり、貴重な宝石として人間の中から目覚めるべき倫理、魂、霊の美徳についての、真の社会学およびヒューマニズムの書を私たちに渡してくれる。

この書は、人間的な観点から見て大変重要なテーマの穴を埋めるものである。現在、社会は教育の規範や倫理的な基本の欠如、内面の美徳の喪失のために、方向性を見失っている。この書は、内面をポジティブに成長させ、魂を発育することを求め、人間が変化するための基準を示してくれる。

第一部は、行動と道徳についてであり、正しい生き方や人間関係に必要なポジティブな態度という、より形式的な部分を研究している。一例を挙げると、勤勉、ポジティブ、感謝、社交性、等である。また、光の志願者を混乱させ得る、偽りの道徳規範の主なものについての研究もされている。

第二部では、エッセンス－魂と、この心のパワーを持つポジティブな価値や才能、美徳の集合体を育てる必要性についての反省の後、著者は様々な生活倫理の種類について掘り下げている。後に、第三部で人間的な意識とそれに含まれる価値を研究している。 そして、非常にはっきりと、またシンプルに、日常生活に必要な美徳、例えば従順、忠誠、配慮、希望、忍耐、意志、秩序等について述べている。

第四部では、著者は神聖な意識とその美徳の研究に移る。疑いなく、それまでのものよりも軽く深い、愛、忠実、謙虚、真実等を特に採り上げている。

このテーマについての広範な研究において、著者は、人間の内面に魂を構築するためのカギとなる側面について記すことに第５部を費やしている。精神と知識のレベル、仏性の道、ダイヤモンドの魂等について研究し、最後に、自己認識を深めるための、魂の革命にとって非常に役立つ重要なカギを私たちに渡している。

この網羅的な書を終えるにあたり、第６部は、最も高等な至高のもの、「精神的な美徳、霊の美徳」について記されている。これは、効果的な作業と絶え間ない意志の結果であり、偉大な存在だけが達成できるものである。それは、貞潔、謙虚、真実、犠牲、信仰－精神性、そして愛である。

本当に、美しく知恵に満ちた、私たちの心に素晴らしい栄養となり、また慰めとなる信じられない書である。私たちの生きるこの時代に非常に重要であり、また同時に内面を成長させるよう激しく駆り立ててくれる。