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内なる叡智の回復

心理学と社会学

この実践的心理学の作品、内なる叡智の回復において、著名な作家であり人類学者、研究者である著者エルネスト・バロン氏は、私達を害する心理の要素を変化させ、また人生において前向きな形で成長することを覚えて、内面の刷新や意識の高揚に参加する大きな機会を私達に提供している。

内面の知識は、私達自身の現実を見出し、そうして人生において適切な決定を行ない、選び、識別するやり方を知るカギを私達に授ける。これがなければ、私達は常に苦しみや無知、己の間違った行為の悪い結果に常に振り回されるだろう。

また、この興味深い本を読み進めることで、内面の美徳が衰退した、偽の教育の時代の二大悪、比較と競争の害に気づかされるだろう。では、その結果はどうなるのか?本書の著者が述べる通りである。「これは、目立ちたい、優先されたいと思う欲求を私達の中に生み、野心的にさせ、エゴイズムや常に勝ちたがる状態に陥らせ、競争の自惚れとひどい妬みを強化する。」

加えて本作で作家エルネスト・バロン氏は、固有の現実と関連する要素について教示し、極めて巧みに私達を本書の世界へと導いている。たとえば、自分自身についての間違ったイメージや、私達を混乱させる概念や先入観が、私達を現実的にならせないこと、また固有の重心を持つことの、そして心理、感情面の建設的な指導の重要性を教えている。

同じく、自己考慮や正当化といった、間違った振る舞いまたは態度についての反省を促してもいる。それらは、私達が提起する内面の成長にとって大きな障害となるものだ。また、自己愛とエゴイズムについては、私達をひどく自己本位的、個人主義、傲慢にさせ、シンプルに、気高く心からの謙虚さをもって生きることを不可能にさせる。

そのため、この不可欠な作品の著者は、冒頭の章から既に、基本的な心理のカギを私達に教えている。それは、内面および外界での私達の生活を向上させるものだ。そうしてまた、模範を通して効果的に私達の隣人を助けられるように。

心理を組織することや、凡庸さや浅はかさから抜け出ること、不可避のことには協力すること、私達の人格や、偽の人格の害について知ることの重要性を、心理学の実践的な側面が私達に示すだろう。己に対する愛着をなくし、より深みを持って、そうしてエゴの力に操られる人形であるのを止めるべく、同一視 − 魅了に陥らないようにするために。

さらに、この見事な作品は、たとえば努力しない、エントロピー、変化に対する抵抗、優柔不断、恐れ、アンバランスと極端など、私達がそれらにつまずかないよう警戒しているべき要素にも光を当てている。そうして、疑いなく人生の基軸を作るのに役立つ、明晰で組織立った心理を発育できるように。

それだけではなく、また大変賢明にも本書の著者は、他者との関係を築くことや社交性、前向き、コミュニケーションを取ることを覚えるために必要なカギを私達に授けている。それは、人間関係に信頼を維持するための、人生にとって実践的かつ有益な道具である。このエネルギーという広範な世界と、私達に影響する有害な印象を変化する必要性を知り、私達が受ける印象という栄養の重要性を大切にすることが必要だ。

著者エルネスト・バロン氏が賢明にも述べるように、私達のエッセンス−魂の一端を成す道徳、倫理の全面的な原則を妨害する全てを弱め、内面の知識を救い出すことが、大いに急を要する。識別し、選び、私達を取り巻く苦しみを逃れ、いつの日か誰もが熱望する幸福と平和で一杯になるように。

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